Fairbanks,Alaska Vol.2

太陽が雲間を漂う極寒の朝、犬たちは綱をつけると橇を引いて原野を走るのが待ち遠しい。出発!のかけ声で一斉に飛び出し一瞬のうちに点描となった。犬たちの吐く息が凍結して輝き雪原に揺れている。しんしんと冷えていた風景は, 少しずつ緩み遅い朝がはじまる。<Text by Kumiko Sakai>